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茶に係わる優れた学術研究や、茶の振興に寄与した産業技術、茶のある豊かな生活文化の提案等の優れた成果を顕彰する「平成24年度O-CHAパイオニア賞顕彰」の受賞者が 決定しました。
茶に係る優れた学術研究成果
鈴木 隆
(静岡県立大学 薬学部生化学分野 教授)
緑茶成分の抗ウイルス作用に関する研究
インフルエンザウイルスなどの感染を阻害する緑茶成分を探索し、企業との共同研究により、乾燥茶葉中のストリクチニンにヒト、カモ及びブタ由来のA型、B型インフルエンザウイルスなどの増殖を強力に阻害する作用があることを見出した。
掛川市緑茶活用予防医学研究協議会
(会長 松井三郎 (掛川市長)
研究総括者 栗山進一
(東北大学 教授) )
緑茶の生活習慣病予防研究に関する取り組み
平成21年度から、通称「掛川スタディ」を実施、市民、研究者、行政が協働で大規模な栄養疫学研究を展開してきた。
「緑茶介入試験」では、緑茶の抗動脈硬化に関して有用なデータが示され、これを契機としてNHK「ためしてガッテン」など多くのメディアで取り上げられ、緑茶の可能性について再認識する機会となった。
茶に関する文学及び美術等の文化・芸術作品や活動
中村羊一郎
(静岡産業大学 情報学部 特任教授)
庶民の日常茶「番茶」の民俗学的研究と茶文化の普及
日本、中国、東南アジアにおける「番茶」に関する製法、利用法、茶文化、慣習など、現地調査を重ねて民俗学的研究を長年続け、「番茶」を庶民の日常茶として学問的に位置づけた。また、「番茶」を指標とすることで、中国からインドに至る広大な東アジア茶文化圏が設定できるとの仮説を立て、多くの学術研研究報告にまとめている。
陳宗懋 (ちぇん つぉんまお)
(中国工程院 院士)
茶研究を通じた長年にわたる日中学術交流への貢献
中国で最も日本と関係の深い茶研究者の一人で、茶について幅広い学識を有する。
静岡県と浙江省の農業交流促進協定締結にも関わったほか、1987年には杭州市で国際茶研究シンポジウムを開催、静岡との研究交流の始まりとなった。国際O-CHA学術会議にも第1回から出席し、中国からの参加者勧誘に多大な貢献をしている。
陳宗懋 (ちぇん つぉんまお)氏については、内容を鑑み、新しい賞を新設し顕彰することとする。
今後の成果が期待される独創的な取組み
茶神 888 (はちじゅうはちやー)
斬新なキャラクターによる茶の宣伝活動
茶業界とは無縁の二人の青年が、茶のキャラクターを創作、その斬新な衣装と活動は、国内外に評判になりつつある。静岡県「八十八夜新茶」運動にもマッチ。若年層、異業種、海外、マスコミなどへの積極的にアプローチ、韓国、浙江省などでは、地元の若者も巻き込んでステージショーを行い大評判であった。
平成24年度O-CHAパイオニア賞表彰式(H24.11.17)
中国杭州市にて(H24.11.16)
(協会評議員原氏より陳宗懋さんへ表彰楯授与)