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平成23年度O-CHAパイオニア賞各賞決定!!

茶に係わる優れた学術研究や、茶の振興に寄与した産業技術、茶のある豊かな生活文化の提案等の優れた成果を顕彰する「平成23年度O-CHAパイオニア賞顕彰」の受賞者が決定しました。

O-CHAパイオニア賞にエントリーのあった中で、小泊重洋氏については学術、文化芸術、喫茶普及など、各賞の部門をまたぐ活動をされているため、O-CHAパイオニア賞の中でも総合的な取組として『パイオニア大賞』を新たに創設し顕彰しました。

平成23年度O-CHAパイオニア賞各賞受賞者

パイオニア大賞

学術、文化芸術、 喫茶普及など、各賞の部門をまたぐ総合的な取り組み

受賞者

小泊重洋  (茶学の会会長)

受賞タイトル

茶の生産技術研究から文化普及まで 国内外への継続的情報発信

概要・受賞理由

国内外の茶関係団体の役職で活躍し、茶の楽しみ方や文化の普及に大きく貢献するとともに、中国の茶関係団体の役職で活躍し、日本と中国の茶の学術、文化の関係を強いものとした。我が国の茶産業及び茶文化を海外に広めるため、各種研究会、シンポジウムにおいて発表を行い、海外での交流を促進した。さらに茶によるまちづくりと喫茶普及活動として「掛川お茶なんでも塾」の立ち上げ、掛川市街地に誰でも立ち寄れる茶館風の「O-CHA処チャ茶」(現在は袋井市へ移転)を開業するなど、活動は多岐に渡る。

学術研究大賞

茶に係る優れた学術研究成果

受賞者

岩崎邦彦
 (静岡県立大学 経営情報学部 教授)

受賞タイトル

緑茶のマーケティングに関する研究

概要・受賞理由

リーフ緑茶に関する消費者の意識・行動、および、小売業者・卸売業者の意識・経営行動・経営成果を丹念に調べ、その一次データを中心とした実証分析を積み重ねることによって、リーフ緑茶に特有な市場創造戦略を提起することに成功した。この研究成果は、今後のリーフ緑茶の実践的マーケティングの考案に役立つことはもとより、農産品や地域産品のマーケティング理論の進化にも大きく寄与するものと考えられる。

新技術・新製品開発大賞

緑茶の生産または消費に関する革新的新技術・新商品開発

受賞者

河村傳兵衛  
(株式会社RIVERSON 代表取締役)

賞タイトル

香味、機能性に特徴のある微生物制御発酵茶製造技術の開発と商品化

概要・受賞理由

氏が開発した「微生物制御発酵茶」は、人工的にコントロールした衛生的な環境で、荒茶を原料に香味や新たな機能性成分を付加した全く新しい考え方で作られた「後発酵茶」である。すでに県内複数の茶業者が製造販売している。「微生物制御発酵茶」の特徴は、製造時期や製造場所による製品のばらつきが全くない、用いる微生物は氏が培養提供し原料の茶を殺菌してから人工下で培養するため、未知の微生物の関与がなく、食品としての安全性や品質がコントロールされていること、エピガロカテキンガレートなどが発酵によりなくなるので苦渋味が少なく、香りを強化するための発酵により、花の香りがあるなど。

CHAllenge賞

今後の成果が期待される独創的な取組み

受賞者

ステファン・ダントン
(㈱おちゃらか代表取締役)

受賞タイトル

日本茶の魅力を海外へ発信するための新たな茶の飲み方の提案と山間地茶業の振興

概要・受賞理由

日本茶を欧米人に飲んでもらうため、新たな飲み方の提案や実践を行うとともに、日本国内においては山間地茶葉の消費拡大を図ることを目的に、川根茶産地と消費者を結びつけるため交流活動を行うなど、国内外において茶業発展のため精力的な活動を展開している。具体的な活動としては、「おちゃらか」で、喫茶の習慣や興味のない人達、特に若者や外国人に煎茶を飲みやすい形で提供し、そこから上級茶に進んでもらうための入り口商品としてフレーバーティーを開発し販売するなど。

           平成23年度O-CHAパイオニア賞表彰式(H23.10.17)

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