ホーム > 緑茶協会について > O-CHAパイオニア賞顕彰 > 過去の受賞者 > 平成21年度O-CHAパイオニア賞各賞受賞者

ここから本文です。

平成21年度O-CHAパイオニア賞各賞決定!!

茶に係る優れた学術研究、緑茶の振興及び発展に寄与した産業技術、緑茶のある豊かな生活文化の提案や、消費拡大等の優れた成果を顕彰するため、平成21年度O-CHAパイオニア賞各賞5件を決定しました。

平成21年度O-CHAパイオニア賞各賞受賞者

学術研究大賞

茶に係る優れた学術研究成果

受賞者

坂田完三さん

京都大学 名誉教授 坂田完三

受賞タイトル

茶の香気生成の分子基盤研究と新しい茶づくり

概要・受賞理由

茶の中でも最も香り高い烏龍茶の主要な香気成分の詳細な研究、台湾高級烏龍茶の東方美人茶やダージリン“セカンドフラッシュ”の香気生成の分子基盤研究を行った。その結果、烏龍茶の香気生成技術は、チャ葉が外部からの種々のストレスに対応して示す生化学反応の結果を見事なまでに利用したものであることを科学的に明らかにした。本研究の成果は、新しいタイプの香気を有するチャの製造への理論的根拠を与えた。

新技術・新商品開発大賞

緑茶の生産または消費に関する革新的新技術・新商品開発

受賞者

水野昭南さん

水野昭南

受賞タイトル

茶の新品種「金谷いぶき」「金谷ほまれ」の育成

概要・受賞理由

茶の優良品種化と「やぶきた」の普及に伴う早晩品種の導入の必要性を強く考え、個人で茶の新品種の育成に取り組み、育種した2品種が種苗法に基づく品種登録を同時に受けた。今回の登録された新品種は、地域における茶業の振興に大いに期待できるものである。また、水野氏が中心となって活動していた金谷銘茶研究会は、茶品種系統の導入と開発を手がけ、地域の茶業振興に大きな貢献をした。

受賞者

古川睦子さん

静岡赤十字病院 看護師 古川睦子

受賞タイトル

緑茶の効能を活かした看護用品の開発

概要・受賞理由

長期臥床の患者は、手の拘縮予防と拘縮から引き起こされる汗などの臭気や皮膚炎対策が課題であった。そこで緑茶の吸湿性や消臭作用に着目し、手指拘縮予防のための良肢位保持と清潔保持「にぎ茶っ手」、抜管防止用ミトン型抑制帯「まもっ茶手」、導尿バックに被せるカバー「ティーキャップ」の看護用品3点を開発した。

O-CHA特別賞

財団法人世界緑茶協会会長が特に認めた茶に関する成果

受賞者

辰村吉康さん

鹿児島女子短期大学 学長 辰村吉康

受賞タイトル

短期大学における日本茶指導者資格取得講座の開設

概要・受賞理由

全国の大学に先駆けて、「茶は食の基本である」との考え方から、生活科学科食物栄養学専攻コースに「くらしとお茶」の授業に取り入れた。単位の取得が可能であると共に、学内試験にて日本茶アドバイザー資格が取得可能なシステムを作り上げた。平成20年度までに220名の日本茶アドバイザーを送り出している。

受賞者

池島義幸さん

池島フーズ株式会社 代表取締役 
池島義幸

受賞タイトル

茶そば開発を通した抹茶生産振興と豊かな食文化の提案

概要・受賞理由

茶そばの開発と生産・販売事業を中心として、原材料である抹茶の生産振興や、緑茶の消費拡大に貢献するなど、永年にわたって緑茶に係わる活動を展開している。使用する抹茶は静岡県川根産とし、それらはすべて研究室で分析され、データは生産者へ提供されるなど、生産者との連携によってさらに上質の原料生産が行われる。全国の料亭・レストラン・ホテル等で採用され、顧客の欲する新しいメニューの創作などを通し、日本の食文化の豊かさや可能性を広げている。

平成21年度O-CHAパイオニア賞表彰式

平成21年度O-CHAパイオニア賞表彰式(H22.1.20)

■世界緑茶協会 ■