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ウーロン茶の種類と品質

烏龍茶は原料茶樹の品種名をとり、茶の銘柄としています。主な茶銘柄としては福建省安渓で選抜された潅木性小葉種を原料とする鉄漢音茶、また武夷山地に生育する喬木性大葉種を原料とする水仙茶、この他に大葉種の黄淡、あるいは雑種の色種等の茶があります。

福建のウーロン茶は19世紀始めに生まれましたが、始めは福建北部の門北、広東東部山地に生育していた喬木性大葉種の茶樹を原料に製茶していました。その後烏龍茶の生産地が福建南部のミン南に広がるとともに、生産の中心地安渓周辺の潅木性小葉種から選抜した品種を原料とした門南の茶が生まれました。

鉄漢音茶は高い桂花の芳香を持つ茶で、烏龍茶の最高級品といわれています。水仙茶は水色が濃く強い滋味を持ち、やや火香を強く仕上げられた茶です。

また台湾の茶は、台湾で育成された青心烏龍、青心大ぱん等の品種から造られています。このように半発酵茶の香味はその原料品種により大きく左右されます。

*(注)文中、門北、門南の門は、門構えに虫が正しい。

(竹尾 忠一)