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日本の茶産地

お茶は、もともと亜熱帯の植物なので、気候が温暖で雨の多い地帯が最も生育に適しています。日本では、各地の気候、土壌、茶園の高度によってお茶の味、香りも微妙に異なっています。日本では9世紀の初めに近畿、中国地方で茶が栽培され始めた記録が残されていますが、日本各地への植栽は栄西禅師(1141~1215)が中国(宋)から茶の種子を持ち帰り、明恵上人らによって日本各地に広められました。

以下、日本の主なお茶の生産地とその特徴をあげてみます。

  • 埼玉県(狭山茶)
    「火香」という特有の香気があり、渋味の中にも甘味の強いことで全国に知られています。
  • 静岡県(静岡茶)
    全国の茶の生産量の約40%を占める日本一の大産地。品質の良さと豊富さで全国的に知られています。
  • 岐阜県(美濃茶)
    揖斐茶、白川茶として産地を形成し、香気と甘味の強さに定評があります。
  • 三重県(伊勢茶)
    全国第3位の産地。北伊勢はかぶせ茶、南伊勢は深蒸し煎茶の主産地になっています。
  • 京都府(宇治茶)
    宇治を中心に玉露、てん茶の生産量が高いことで有名です。
  • 奈良県(大和茶)
    三重県、滋賀県、京都府の茶産地と隣接する大和高原一帯の山間地で良質茶が生産されています。
  • 福岡県(八女茶)
    八女地方を中心とする産地で煎茶のほか、玉露・かぶせ茶の産地として知られています。
  • 熊本県(熊本茶)
    産地は阿蘇地帯から球磨盆地につながる県下全域に広がり、煎茶、玉緑茶が半々生産されています。
  • 宮崎県(宮崎茶)
    北西部の山間地では釜炒り製玉緑茶が、霧島盆地では特有な気象を生かした良質な煎茶が生産されます。
  • 鹿児島県(鹿児島茶)
    全国2位の生産高を誇り、霧島盆地、薩摩及び大隅半島と全県的に栽培され大型機械化栽培が盛んです。

(岩橋 光育)

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