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世界の茶の産地

チャは、亜熱帯から温帯の、特に弱酸性土壌に適し、成長期には多湿で朝夕霧の発生する地形を好む特徴を持っています。ですから、このような条件を備えたところであれば、どのような国においてもチャの栽培が可能であるといえるのです。世界のお茶は、アジアが80%、アフリカで15%ほどが生産されています。

では、お茶の産地として掲げられるのは、どのような国があるのでしょうか。まずインドで、ついで中国です。インドは、アッサムチャが栽培されており、世界の茶生産量の30%を占めています。ここでは、当然紅茶が作られています。中国は、インドと並んで世界の2大産地の1つです。ついでケニアは赤道直下ですが、山地の熱帯多雨林でチャが栽培されています。スリランカでは、主にアッサムチャが栽培されていますが、広大な山の斜面に栽培されているため、山裾から上に向かって茶摘が行われ、この作業は一年中繰り返されるということです。スリランカのウバティ-は有名です。さらに、インドネシア、トルコ、そして日本と続きます。ついでグルジアは、黒海に面した小国で、かつて、ソ連政府によってチャ栽培が進められました。ここは、緯度が岩手県と同じであるため北限に近い栽培地といえるでしょう。その外イラン、バングラディッシュなどもお茶が生産されています。ベトナムは緑茶が生産されていますし、南半球のニュ-ジ-ランドも良質のお茶が生産されているのです。

(参考文献)

朝日新聞社編:(1978)世界の植物 6 .朝日新聞社、東京 
茨城県自然博物編(1997)茶と珈琲の博物誌. 茨城県自然博物館、茨城

(横内 茂)