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最も古い茶の飲み方

ベトナムの北ベトナムのハノイ周辺の田舎には、茶の生葉を採ってきてそのまま揉んで軟らかくなったものを熱湯の入ったポットの中へ入れて2~3分待ってから、茶碗に注いで飲む。さらに簡単に揉んだ茶の葉を直接茶碗に入れ、そこに熱湯を注いで飲みます。茶の葉を加工するのは両手で揉むだけのものできわめて単純な加工法です。

日干し茶

茶の小枝ごともぎ取ってきたものを日陰干しにしてこの葉をやかんなどに入れて煮沸かして飲みます。茶の加工としては日陰干しをするのみで自然に最も近い加工法であり、中国の少数民族の瑶族に見られる方法です。日本でも山陰地方の山間地に見られましたが、現在は多く見られないようです。

竹筒茶

この方法も中国、日本にも見られたが現在の日本には見ることはできませんが、中国の雲南省の少数民族には現在でも見ることができます。竹筒の二節を切り取って、下の節を残して水を入れ、それを炉端に立てて火焙りして湯を沸かします。この湯の中へ生の茶の葉を両手で3~4回揉んでから入れて煮ます。2~3分間煮てから茶碗などに注いで飲みます。

煎じ茶

日本では茶のことは「煎茶」と呼んでいますが、これは煎じて飲む茶のことです。日本の煎茶は煎じることはありませんが、中国の北方では煎じ茶が一般的なものであり、漢方薬の煎じる法になるわけで、喫茶法としては原形に近いものと見ることができるますが、詳細は明かでありません。

(松下 智)

生茶(シェー・チュオイ)喫茶