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ウーロン茶の品質の見分け方

ウーロン茶の香味の生命は、その香りの可不可できまります。

まず茶の審査に際しては、茶が芳香(中国茶特有の馥郁とした香り)を持つかどうかをそのトップノートで見ます。この芳香は茶の品種特有もので茶葉の芳香成分組成が深く関与しています。

次に茶に湿り臭、煙臭、焦げ臭などの欠点が無いか調べます。ただし門北の茶(水仙)のように茶に強い火香をつける地帯もあります。

その次は水色ですが、上級茶は明るい橙黄色から橙紅色で、茶の発酵程度が進むとともに水色が黒みを帯びてきます。

滋味は異味、異臭の無い物で、適度な渋みを持ち、飲んだ後口中が爽快感を与える茶が良いといわれます。中国料理特有の後味を消すのに効果があるのも、ウーロン茶液中に溶け出しているウーロンニン(カテキン酸化重合物)の効果です。

ウーロン茶製造原葉が熟度が進み硬化して来ると、芳香は失われ、水色は褐赤となり、滋味も淡白な茶となります。

*(注)文中、門北の門は門構えに虫が正しい。

(竹尾 忠一)