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おいしい紅茶をいれる”ゴールデンルール”とは?

紅茶の茶葉を利用して自分の好みの紅茶を上手にいれるとします。そのためのルールとしてゴールデンルールが広く知られています。

”ゴールデンルール”

  1. 良質の茶葉を使う
  2. ティーポットを温める
  3. 茶葉の分量を量る
  4. 新鮮な沸騰している湯を使う
  5. 茶葉を蒸らす時間を待つ

”ゴールデンルール”の内容はアメリカのW・H ユーカースという人が「オールアバウトティー」に書き記したのが始まりです。1935年の出版物です。

このゴールデンルールに疑問を投げかけてみたいと思います。
第2次世界大戦以降大きく変化した紅茶も同じいれ方でおいしくできるのでしょうか?お茶の文化が根付いている日本の人達にも通じるルールでしょうか?間違ったことは一つも書いてありません。でも私にはお茶に対してデリケートな味や雰囲気を求める日本の人達にとって不親切なルールに思えます。

  1. 現在の日本では様々な紅茶が手に入ります。そしてほとんどは良質な物です。
  2. 茶葉の種類によっていれるための適温は異なります。ポットの種類によっても温めるべきかどうか異なります。
  3. 茶葉の分量は煎茶を飲むときにも皆計っています。紅茶の種類によって異なるはずです。
  4. 水と沸騰の条件は地域によって、出したい味によって異なります。
  5. 茶葉が開くのを待つ時間は紅茶の種類、味、湯温、器具などで違います。

ある種の紅茶はゴールデンルールと言われる約束事を守ればおいしくいれることができるかもしれません。でも私達は好みが多様化しています。自分の好みを見つけて日本のお茶を入れる時と同じように自分のルールを作ればそれがゴールデンルールではないかと思います。

(金丸 瑠美)

オールアバウトティーと内容