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中国緑茶の飲み方

中国の緑茶は一般にコップや蓋つきの湯のみを使って飲みます。中国には形の異なる大変多くの緑茶があります。最近、それらの種類に応じた標準的な入れ方が示されました。

日本の緑茶と同様によいお茶ほどぬる目のお湯を使います。日本のお茶と違うところは、味は薄いが何度でも出ること。急須を使わないこと。入れた茶葉の形も楽しむことなどです。

  • 扁平な形のお茶(竜井茶など):コップを使う。まず茶葉をコップに入れ、80~90度のお湯を四分の一ほど入れて軽くゆすり、香りを楽しむ。30秒後に残りの湯を四分の三加えて葉の動きを見て楽しみ、その後で味わう。
  • 螺形のお茶(碧螺春など):コップを使う。まず80~90度のお湯をコップの約四分の三に入れ、次に茶さじで適量の茶葉をゆっくりコップに入れて軽くゆする。表面のお茶が吸水し、次第に沈んで開いていく様を楽しむ。その後で味わう。
  • 珠茶:蓋碗や磁器の茶碗を使う。まず茶葉をいれ、四分の一まで95~100度のお湯を入れ浸潤させる。その後で残りのお湯を3回に分けて注ぎ、蓋をして2~3分後に飲む。
  • 針形のお茶(信陽毛尖など):中型のコップを使う。まず茶葉を入れた後、80~95度のお湯を高いところから注ぐ。これにより葉が上下し、あたかも雨後の筍のように葉が立って水面に出てくるのを楽しむ。
  • 蘭花形のお茶(盧山雲霧茶など):中型のコップまたは湯のみを使う。90~95度の湯を二分の一ほど入れ、このなかに茶葉を投じ、そのあとコップの四分の三ほど湯を加える。
  • 菊花茶:3グラム程度のものなら蓋碗を使い、5グラムほどの大きいものは壷を使う。最初に茶を入れた後に、95~100度の湯を碗の四分の一前後に注ぎ、浸潤させる。30秒ほどおいて四分の三まで湯を継ぎ足し、2~3分後に飲む。さらに湯を継ぎ足し数回飲むこともできる。

(参考文献)
中国茶葉加工 2000(3)12-14

(小泊 重洋)