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お茶の栄養分

お茶の葉には、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養分が含まれていますが、他に特有の茶カテキン(タンニン)やカフェインが含まれています。重量パーセントで表わすと煎茶(緑茶)の場合、図のようになります。

ミネラルとして、100gあたりカリウム(2,200 mg)、カルシウム(440 mg)、リン(280 mg)、鉄(20 mg)、ナトリウム(3 mg)などが、また、ビタミンとして、ビタミンC(250 mg)、カロチン(13 mg)、ビタミンE(効力)(65.4mg)、ビタミンK(1.4mg)、ビタミン(0.35mg)、ビタミンB2(1.4 mg)、ナイアシン(4 mg)などが含まれています。

お茶の葉を食べるとこれらを栄養分として摂ることができます。
お茶として飲むときは、これらの栄養分の多くは水に溶けないためほとんど摂ることができません。
飲む緑茶には、少量のカリウム、微量のマンガン、亜鉛、銅、セレンなどのミネラル類やビタミンCなどが入っています。ビタミンCは煎茶10杯で、1日の所要量50mgをだいたい満たすことができます。紅茶やウーロン茶の茶葉の成分も煎茶とだいたい同じですが、ビタミンCはほとんどなくなっていて、飲料とした場合はゼロといっていいでしょう。

(伊勢村 護)

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