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おいしいお茶の葉っぱの種類

おいしいお茶の葉っぱの種類についてですが、まず、緑茶を大きく分けると

  • ①煎茶 普通の煎茶
  • ②煎茶 深蒸し茶
  • ③ほうじ茶
  • ④釜入り茶
  • ⑤ぐり茶
  • ⑥玄米茶
  • ⑦番茶

等があります。

①煎茶は、普通皆さんがよく飲むお茶です。価格は、100グラム200円くらいから1万円くらいまでいろいろあります。100グラム1,000円くらいのお茶なら、どこで買っても煎茶らしい味がします。味と値段はほぼ比例していますが、ご飯の後などは、比較的安いお茶でも(スーパーで売っている100グラム200~500円くらいのお茶)でも十分ではないでしょうか。
お客が来たときとか、少しリッチな気持ちでおいしいお菓子なんかと一緒に味わうのなら、100グラム1,000円クラスのお茶がよいでしょう。
静岡には、お茶の専門店がたくさんあります。店によって少しずつ味が違うでしょうが、好みの問題でしょう。
また、お茶の産地に行くと、産地のお茶屋さんがあります。産地によって味が違いますので、ドライブに行ったら産地のお茶屋さんに寄って、自分の味を見つけるとよいでしょう。

②煎茶の深蒸し茶は、普通の煎茶より、製茶の段階でよく蒸してから揉んだお茶で、普通の煎茶に比べ、緑が薄く、粉っぽいお茶です。深蒸し茶は、水をあまり選ばないので、東京のような水でも、温度が少しくらい高い湯でもおいしく飲むことができます。手軽に、緑茶を楽しみたい人向きでしょう。価格と味は煎茶に準じます。

③ほうじ茶は、安い煎茶や番茶を炒って焙煎の香りを付けた茶色のお茶です。香りが高く、甘いお茶で、高い温度で簡単に出すことができます。京都では、100グラム1,000円くらいのほうじ茶も売っていますが、スーパーで100グラム100円くらいから求めることができます。煎餅を食べながら飲むにはよいお茶です。東京は水があまりよくないのでほうじ茶をよく飲みます。

④釜入り茶は、佐賀県や長崎県で作られる嬉野茶と、熊本や宮崎で作られる青柳茶があります。煎茶が蒸気で蒸して揉みながら乾燥するのに対して、熱した鉄板の上で炒るようにして作ります。釜で炒った香りのある爽やかなお茶です。値段は煎茶に準じます。

⑤ぐり茶は、静岡の伊東市等で売っている地域独特のお茶で、煎茶がまっすぐ伸びているのに対し、丸まった形をしています。味は煎茶によく似ています。値段も煎茶に準じます。

⑥玄米茶は、番茶や安い煎茶に玄米を炒ったものを入れたお茶です。安価で手軽に飲めるお茶です。ご飯の後や煎餅を食べながらたくさん飲むのに適しています。

⑦番茶は、2種類あります。一つは、安い煎茶、もう一つは昔ながらの地域独特の作り方をしたお茶です。京番茶や美作番茶は後者です。一般に番茶というと、一番茶や二番茶ではなく(これは煎茶となる)、番外茶のことを言います。番外茶とは、一番茶や二番茶を取った後に出てくる芽や古い葉を刈り取って製茶したお茶です。価格は100グラム100円くらいからあり、苦渋みは強いものの、軽くてすっきりしたお茶です。夏、冷やして大量に飲むにはよいでしょう。

さて、購入先ですが、釜入り茶、ぐり茶、地域独特の番茶以外は手に入ります。静岡の茶産地の専門店は、深蒸しの産地では深蒸しの茶しか取り扱っていないところがあります。深蒸し茶は、静岡では中遠地域が中心です。昔ながらの普通煎茶は、主に山間地域で作られています。煎茶を買うのか、深蒸し茶を買うのかにより、茶産地の勉強をしてから買いに出かけるとよいでしょう。

おいしいお茶の専門店ですが、ご自分の飲みたい場面、飲みたいお茶の種類を決め、専門店に行って相談してみて下さい。自分の好みに合ったお茶を見つけることができるでしょう。 

また、品種によってもお茶の味が違います。品種茶を取り扱っている専門店はまだ少ないのですが、インターネットで探してみるとよいでしょう。品種名は、ホームページを参照して下さい。

静岡には、500以上の専門店が県下各地にあります。農家でお茶を知人に分けている家も産地には沢山ありますので、 お茶を手に入れることのできる所は1,000以上あるのではないでしょうか。ドライブに行ったときなどに、聞いてみるとよいでしょう。

(堀川 知廣)