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健康茶

人間は民族、時代を問わず、生活が安定すると最も気になるのが健康です。少し前に健康茶ブームが起こって以来少し下火にはなりましたが、スーパーマーケットや薬局の店頭には今も多くの健康茶が並んでいます。

日本式ハーブティーとでも言うべき健康茶の代表的なものを少し挙げてみますと、「ドクダミ茶」「ハトムギ茶」「ゲンノショウコ茶」「杜仲茶」「柿の葉茶」近年ではウコンやメグスリノキも健康茶の仲間入りをしてきました。

トップは何といっても「ドクダミ茶」でしょう。生のドクダミには強い抗菌成分があり、吹き出物に対しては新薬をしのぐ効果があります。 しかし抗菌成分でもあるあの匂いが珠に傷なのですが、乾燥したものはほとんど臭みはありません 。血圧調整に効果があり、ハトムギ茶と2対1程度に混合してお茶がわりに飲むと利尿作用があるだけでなく高血圧の予防にもなります。またハトムギは皮膚の調子を整え美容にもよいとされています。ゲンノショウコは下痢止め、整腸に効果があるといわれます。江戸時代の本草学者 貝原益軒は『大和本草』の中で「下痢にたいへん効果があり、煎じても、丸薬にしてもよく効くが、中国の本草にはこの効能が書かれていない」ということを述べており、日本で独自に発見された薬草のようです。ゲンノショウコもドクダミと半々にブレンドしてお茶代わりに飲むと整腸や高血圧予防に効果があるようです。以上の3つは薬効も確かで、安価ですから試して見られてはいかがでしょうか。

柿の葉や杜仲も主な薬効は高血圧の予防で、昔も今も成人病予防が健康管理の主役であるようです。こうした単品を使用したものの他に、現在さまざまな民間薬や漢方薬をブレンドしたものも多く出回っていますが、どれにも共通していえることは長期間続けないとあまり効果はないということです。

(横井 淳平)

①ゲンノショウコ②ドクダミ③杜仲