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ハーブティー

ハーブまたはハーブティーという名を聞いたことの無い方はほとんどおられないでしょう。

ハーブといえば、一時 全国的なブームになりました。現在は以前ほどではありませんが、なお根強い人気があります。ハーブとは西洋の薬草や香草(木の葉や、樹皮も含む)の総称で、中国の本草とほぼ同じ意味です。ですから、「茶」も広義のハーブであるといえます。

ハーブティーとは一言でいうと、ハーブを乾燥して茶のように煎出して飲むものです。早い話、漢方薬の煎じ薬といったところです。何といっても代表的なものはカモミールです。写真や園芸店で目にされた方も多いと思いますが、ヨーロッパ原産のキク科の植物で、すでにローマ帝国の時代から薬草としてよく知られており、ヨーロッパでは現在も民間薬としてハーブティーのかたちで広く愛飲されています。

日本には江戸時代の終わり頃オランダ人などによって紹介され、カミツレの名でよく知られるようになりました。日本で一般化したハーブティー第一号といったところでしょうか。その他、ラベンダー、レモンバーム、レモンバーベナ、ミントも人気のハーブで、中でもミントはさまざまな種がありますが、日本のハッカも薬効成分の強いミントの一種です。江戸時代から健胃、精気剤としてハーブティーのように飲まれてきました。このような日本産ハーブも古くから、民間薬あるいは健康茶として飲まれてきました。これについては『健康茶』の項目を参照してください。

ハーブについての本はこのスペースでは紹介しきれないほど多く出版されていますので、興味のある方はぜひ書店へ行ってみてください。なお、ハーブ関係の本の多くには、栽培方法も載っていますので(『別冊NHK趣味の園芸ハーブ』等参考)自分で栽培されるのもよいかと思います。

※注意 ハーブだかといってむやみに飲まないでください。有毒成分を含むものもあります。

(横井 淳平)

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