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紙・ティッシュペーパー

お茶は、飲む以外にも様々な形で利用されています。緑茶が持っている良い香りを楽しみ、また快適な気分になる製品などが売られています。最近では、緑茶の成分には優れた消臭効果があることがわかり、においを消したいときの製品なども多く販売されるようになりました。

緑茶の製造工程では、原料(生葉)の一部は製造機械の内部に付着してしまいます。この部分は従来、利用されぬまま廃棄処分されてしまいましたが、今後は、有効利用するための製品が増えると考えられます。

製品への利用方法として、お茶の有効成分をアルコールなどで抽出しこれを使用する、紙の表面に粉砕した原料を塗布する、紙の中に抄きこむ方法などが行われています。

ここで、現在販売されているお茶を使用した製品を紹介します。

1)緑茶そのものがもつ自然な香りを生かした、名刺、葉書やティッシュペーパーなど。

2)緑茶の持つ効能(消臭、抗菌、抗酸化、抗アレルギー効果)を生かした、マスク、タンスシート、靴中敷き、枕、等。

そのほかにも緑茶を原料として使用した、入浴剤、石鹸、食用オイル、ドレッシング、ふりかけ、ようかんなどが多数販売されています。

現在の製品では、お茶がもたらす効果は1~6ヶ月くらい持続しますが、直射日光に当てると短くなってしまいます。この効果を持続させるために添加する天然の成分の調査など、更なる高機能化及び低価格化の研究が現在進められています。

(情報提供)

(株)エコライフラボ 富士事業所 倉元義政氏

417-0801静岡県富士市大淵字十窪2586-3富士インキュベートセンターB4

(長沢 正)

お茶を入れた製品 左:便箋,右上&右下:ティッシュペーパー,右中央:油とり紙