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静岡の茶産地

静岡県における茶の栽培は、1241年に聖一国師が宋(中国)より茶の種子を持ちかえり、出身地に近い静岡市足久保に植えたのが始まりとされています。そして、明治2年以降、牧之原台地が大規模に開拓されてから、各地で茶の栽培が盛んに行われるようになりました。

 現在、静岡県の主な茶産地はおおむね次のように分類されています。

  1. 富士・沼津地域
    富士山西南裾野地帯、愛鷹山の南麓で多く栽培され、整備された近代的な茶園が開かれています。
  2. 清庵(清水・庵原)地域
    「駿河の清見」の茶として古くから知られ、日本平や興津川流域で多く栽培されています。
  3. 静岡地域
    静岡市を流れる安倍川流域を中心とする産地で、上流地帯は「本山(ほんやま)」と呼ばれる良質茶産地です。
  4. 志太地域
    藤枝・島田・岡部の山間地茶園が大部分を占めています。朝比奈川上流域は玉露産地として知られています。
  5. 川根地域
    大井川上流域を中心とする産地です。やわらかな朝霧につつまれる山間斜面の茶園が多く、古くから銘茶の産地として知られています。
  6. 牧之原地域
    明治2年からの開拓で茶園が開かれ、現在は約5000haもの広大な茶園が広がっています。わが国最大の茶産地です。
  7. 中遠地域
    小笠山周辺と牧之原に接する茶園を主体に、磐田原台地を含む地域です。丘陵地の茶園が多く、「特むし茶、深むし茶」などの特徴ある産地として知られています。
  8. 北遠地域
    天竜市・春野町にまたがる、太田川・天竜川上流域を中心とする産地です。いずれも上級茶産地として歴史があります。
  9. 西部地域
    古い歴史を持つ、三方原台地を中心とした産地です。

(参考文献) 

「しずおかのお茶」静岡県農林水産部お茶振興室

「お茶が大好き!!」静岡県茶業試験場

(高野 浩)