ホーム > おしえてTea Cha! > 茶の栽培 > 世界の茶主要生産国・生産量

ここから本文です。

世界の茶主要生産国・生産量

チャはツバキ科(Theaceae)に属する常緑広葉樹(照葉樹)で、学名は Camellia sinensis (L.)O. Kuntzeです。 チャには、中国種(var.sinensis)と、アッサム種(var. assamica)があることが知られています。中国種は古くから知られ、低木性で、葉が小さく、アッサム種は、高木性で葉が大きく、葉の先端がとがる特徴があり、1830年代にインドのアッサム地方で自生しているのが発見されたことからこの名がつきました。

この二変種は、交雑がきわめて容易である特性を利用して、両者間の交雑による「アッサム雑種」が人為的に数多く作られ、栽培品種として利用されています。

チャの栽培は、アジア、アフリカ、南米など、世界各地にわたり、近年はニュージーランドなど、オセアニア諸国でも、栽培され、主に紅茶や緑茶が生産されています。

生産国の中でも中国の生産量が最も多く、2015年現在では全体の43%、次いで、インド23%、ケニヤ8%、スリランカ6%、トルコ5%、ベトナム3%、インドネシア2%、日本1.4%の順となっており、これら生産国の生産する茶の70%弱が紅茶として生産されています。

中国や日本では、緑茶生産の比率が高く、2015年現在では中国で66%、日本ではほぼ100%となっています。また、近年の緑茶人気に伴い世界各国での緑茶の生産が高まってきています。

日本の茶栽培では、主として中国種が用いられ、緑茶生産が行われています。かつて一部にアッサム雑種による紅茶生産も行われていましたが、現在ではほとんどみられなくなりました。