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お茶の苗の植え方

お茶の木は水はけの悪い場所が生育が悪くなるので、排水のよい場所を選びましょう。いつもじめじめしているところは、1,2年はうまく生育しますが、その後はうまく育ちません。

お茶の木は、大きくなると、根が深さ1メートルくらいまで届きます。従って、10年、20年生育旺盛なお茶の木にするには、深さ1メートル程まで、土を掘り、上の土と下の土を混ぜ、さらに、土をフカフカにするために、たい肥などの有機物を混ぜておくことが大切です。

こんなにできない場合でも、50センチメートルほどは穴を掘り、たい肥と土を混ぜて、植え床を作ることが肝心です。農家の茶園は、1~2メートル程土を掘り返し、地面から1メートルほどの所に、穴の空いたパイプを埋け、地下水を排水できるような暗渠排水の施設を入れています。外からでは見えませんが。

苗木は、農家の中で苗木を作っている人がいますので、そちらで手に入れます。 近くの、農協に聞けば、教えてくれるでしょう。

植える時期は、新芽が伸び始める前の、3月頃がいいでしょう。 新芽が生長している時期は、水管理が難しくなります。

植える場所は、まわりより20センチメートルほど高くしておき、そこに、苗の根の長さと同じ深さの穴を掘ります。 植え穴に、苗の根が曲がらないように(穴の底につかないように)、手で支えながら、少しずつ、土を入れていきます。

植えたら、水をたっぷりやります。この水で、土と根が密着します。 植えた苗木は、地上15センチメートくらいのところで剪定します。剪定することで、枝が多く出るようになります。 剪定をしないと、ひょろひょろした背の高い茶の木になります。

植えた苗のまわりには、地面の乾燥を防ぐため、わらを敷きましょう。 茶園のようにうね状にするには、苗木を30センチメートル間隔で植えます。垣根にする場合も30センチメートル間隔で植えるとよいでしょう。

その後の管理は、それほど必要ではありません。強く乾燥が続く場合には、水をやります。水をやりすぎないように注意しましょう。風の強い場所は、風上に網を張るなど風よけをしましょう。

(堀川 知廣)