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イギリス人はいつお茶を飲むか? 若者は飲むか?

日本人はいつお茶を飲むのでしょう?

昔は、家に植木屋さんや大工さんに来てもらった時は、朝10時にお茶の時間。お昼は食事の時にお茶、そして3時のおやつにお茶を出しました。普段の生活の中でもそれ以外に朝ご飯の後に、仕事が終わればお疲れ様のお茶、夕食時、食後の団欒、時には寝る前にテレビや読書をしながらのお茶……。と、日本人は一日の生活の中に多くのお茶の時間を持っていました。今では昔ほど多くはないですが、やはりよく飲みます。 それととてもよく似ているのがイギリス人のお茶の時間です。

朝は、アーリーモーニングティー、イレブンジスと呼ばれている午前中のティータイム、ランチティー、アフタヌーンティー、ファイブオクロックティー、イブニングティー、ナイトキャップなど……。日本と似たタイミングでお茶の時間があります。

かつてロンドンのオフィスでは、ティーレディーと呼ばれるお茶を入れてくれる専門の女性を会社で雇っていたそうですが、最近では仕事の手を止めてまでお茶の時間を取ることがなくなってきたそうです。

それでも田舎に行くとまだお茶の時間を取るところがあり、イギリスの中でほっとする光景をしばしば見かけます。ドライバーや公務員、商売をしている人などいろいろな人がティーバッグやお湯で溶かすだけのインスタントティーであっても、仕事場でお茶をのんで休むという習慣を持っています。ちょっとうらやましく思えます。日本では自動販売機がどこにでもあるので、便利過ぎてお茶の時間を忘れてしまったように思われます。

ロンドンでは若者がカフェやレストランでおしゃれ感覚でトレンディなミネラルウォーターを注文しています。とくに最近のロンドンでは街中で紅茶を飲めるティールームがなかなか見当たりません。その代わりにたくさんのカフェができています。日本も同じ現象ですね!カロリーのことなどを考えてミネラルウォーターがはやっていますが、お茶をすごす時間こそ大切で、味気ない気がします。

(松宮 美恵)

ビジネスホテルのティセット(朝と夜、ホテルの部屋で飲める紅茶セット)