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金賞受賞者横顔

第4回O-CHAフロンティアコンテスト表彰式

第4回金賞受賞茶の横顔(上村 誠)
これまで上級煎茶の生産を目指していたが、中国茶の幅広い香味と魅力にとりつかれ、「やぶきた」の標準製法から脱皮し、趣の異なるタイプのお茶を作ろうと考案。芽重型に仕立てた茶園から一心二葉で摘み取り、軽い萎凋を加え、中国の白茶タイプのお茶に仕上げた。中国の白茶を見た事もなく飲んだ事もなかった為試行錯誤の連続だったが、煎茶にはない上品でほのかな香りと甘味豊かなお茶に仕上げることができた。このお茶を飲んだ若い女性からは、「形がかわいい」「香味がすばらしい」「ケーキによく合う」と高い評価が。研究を重ね、さらに香味豊かなお茶に仕上げ、多くの方に楽しんでいただきたいとのこと。

◆受賞茶「白露」(緑茶通信14号より抜粋)

第3回O-CHAフロンティアコンテスト表彰式

第3回金賞受賞茶の横顔(清水みんなのお茶を創る会)

「清水みんなのお茶を創る会」は、「創伝知聞」を合言葉に、清水の茶専門店や生産者が一体となり、市民参加型の新しいお茶の街づくりを目指して平成13年に設立された。主な活動は、清水の顔となる新しいお茶を創造すること。第三者の評価を得ようと、清水の主要産地の特徴ある味わいを飲み比べられるよう四種類のお茶をセットとした「清水茶産地四撰」を出品した。同時に出品した「まちこ」も銀賞を獲得。
今後も新しいお茶文化をより多くの人に楽しんでいただくよう努力し、清水の顔となる特徴ある商品開発を目指す。

◆受賞茶「清水茶産地四撰」(緑茶通信14号より抜粋)

第2回O-CHAフロンティアコンテスト表彰式

第2回金賞受賞茶の横顔(小柳 三義)

「丘の虹」は、自宅近くに丘が広がっており、お茶づくりにかける夢は「虹」に通じるということから命名されたもの。香りと味をいかに両立させるかに最も苦心し、萎凋をやりすぎて烏龍茶風にしてしまうと良い香りが出ないため、発酵を少な目にして、包種茶「清香」(台湾の若者に好まれている)を追求したという。
現在、小柳さんの茶園には、自ら育成した「藤かおり」をはじめ、「おおいわせ」、「べにふうき」、「べにひかり」や台湾の半発酵茶用品種「青心ウーロン」などが栽培されており、お茶づくりにかける夢と情熱は膨らんでいく。

◆受賞茶「丘の虹」(緑茶通信14号より抜粋)

第1回O-CHAフロンティアコンテスト表彰式

第1回金賞受賞者の横顔(大棟隆男さん)

平成12年に「徳川家康公が新茶を静岡市井川の大日峠で秋まで貯蔵し、熟成されたお茶を味わっていた」という文献を発見したのが開発のきっかけ。多くの研究と努力と大勢の方々の協力により、お茶の保管・貯蔵中におきる香味の変化を生かし、山のお茶独特の風味を持ったお茶が完成。このお茶の開発を通じて埋もれていた歴史・文化の掘り起こしが図られ、多くの方々に本山茶を知っていただくことができた。先達の苦労を忘れず、コストと手間をはかっても飲んでいただく方に評価していただけるお茶づくりを続けていくことが会員全員の思い、と語る。

◆受賞茶「熟成本山茶」(緑茶通信14号より抜粋)