ホーム > お茶百科事典 > 日本の緑茶 > 煎茶/深蒸し煎茶

ここから本文です。

煎茶/深蒸し煎茶

[煎茶](せんちゃ)

煎茶

日本を代表する緑茶で、日本各地で生産され、深蒸し煎茶と合わせて流通量の約6割を占めています。4月下旬から5月中旬に摘み取られる一番茶(新茶)は、ほどよい甘味と渋味が絶妙の味わいを醸し出します。茶葉は、細長い形に仕上がっています。抽出されるお茶の色は黄色で、上質の茶葉は70度くらいの低めの温度、普通の茶葉は90度くらいのやや高めの温度で入れると、煎茶の特徴が引き出され、おいしく飲むことができます。

[深蒸し煎茶](ふかむしせんちゃ)

深蒸し煎茶

煎茶と同じ製法ですが、通常の2~3倍の時間をかけて長く蒸したものを深蒸し煎茶と言います。煎茶よりは茶葉が細かく、粉状のものが混ざっています。抽出されたお茶の色は鮮やかな緑色で、渋味が抑えられ、甘味とコクのあるまろやかな味が特徴です。入れ方やお湯の温度は煎茶と同じですが、お茶の抽出時間が煎茶よりも短時間ですむのも深蒸し煎茶の特徴です。

参考文献一覧