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世界のお茶

 

A Cup of Good Tea

世界のお茶:一杯のおいしいお茶

Evgeniya Konstantinovna Panovaさん肖像

ロシア大使夫人
Evgeniya Konstantinovna
Panovaさん

ロシア

 ロシアで喫茶の習慣が始まったのは、17世紀に中国から、次にインドからお茶が伝わったのが始まりです。もともとロシアでは茶の栽培は行われておらず、木イチゴや薬草を煮出して飲んでいましたが、お茶が伝わった当時は人々にはお茶は苦く感じられ、決して美味しい飲み物とは思われていなかったようです。 しかし、いまでは人々は紅茶が大好きです。家庭の主婦は、リンゴのパイやミルフィーユなどのケーキや焼き菓子を手作りし、人々はお茶を飲みながら長い時間おしゃべりを楽しみます。
 日本では紅茶にジャムをいれたものが「ロシアン・ティー」という名前で親しまれていますが、これはロシアの習慣ではありません。このような紅茶の飲み方があることは来日してはじめて知りました。
 ロシアでは紅茶の生産はごく限られた一部の地方でしか行われていませんが、ティー用品の製造については、長い伝統をもっています。ロシアではサモワールというロシア特有の紅茶用湯沸かし器をつかって紅茶をいれますが、美しい図柄を全体に配したサモワールは、形も色合いも非常に美しく、実用品としてだけでなく、部屋の装飾品としても人気があります。
 またロシアの伝統的な磁器メーカーでは、帝政ロシア時代の伝統的な図柄を用いたティーセットの復刻版の製作を手がけており、海外にも輸出されるようになってきました。

2001年3月15日 ジャパン・タイムズ掲載の日本語訳

 
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