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ニューヨークお茶事情

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「番外編:ロンドンお茶事情その3」

 誰もが茶葉で淹れた紅茶を飲んでいる−そう思いこんでいた私の予想とは裏腹に、イギリスでも現在飲まれている紅茶の90%以上が、ティーバッグなんだそうです。第二次世界大戦以前には存在すらしなかったティーバッグ。実はその誕生の背景に、インスタントコーヒーが深く関係していたのです。今回は、イギリスにおける紅茶の歴史の続編です。

前回お伝えしたように、イギリスの人々の生活にとけ込んでいった紅茶ですが、第二次世界大戦を境にその様相は一変します。1647年に始まった紅茶葉のオークション(競売)は中止され、3万トン近くあった紅茶葉は爆撃を避けるために、イギリス国内の他の場所へと移されました。紅茶葉はすべて配給制になり、これはイギリス人にとって、戦争中辛かったことの一つと言われています。

ストリートマーケットのボタン屋 ロンドンタクシー
ストリートマーケットのボタン屋 丸いフォルムの可愛らしい
ロンドンタクシー。中も広々

1952年にやっとオークションは再開されましたが、その年にはもう一つ大きな出来事がありました。コーヒーバーの出現です。モダンな感じのするコーヒーに人々は関心を持ち始め、紅茶一辺倒だったイギリス人の生活は徐々に変化していきます。そして、それに拍車をかけたのが、ちょうど放送の始まったテレビによって伝えられた、インスタントコーヒーのコマーシャルでした。

手軽で便利なインスタントコーヒー、そしてそれを強調するように繰り返し放映されるコマーシャル。紅茶商人達は、それまでの紅茶の淹れ方ではインスタントコーヒーの手軽さに太刀打ちできないと考えました。そして、発案されたもの。それがティーバッグだったのです。

シャーロック・ホームズのティーポット ラネラーガーデン
ブラマーミュージアムのコレクション。
シャーロック・ホームズのティーポットです
18世紀に100近くあったティー・ガーデンの一つ、ラネラーガーデン。もうその面影はありませんが、現在も公園として残っています

(リポーター谷口桂子)

 
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