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生魚を使った料理は食中毒が気になるもの。そんな時は茶汁を利用した「茶洗い」がおすすめです。普段飲む位の濃さに入れて冷ました茶汁に、下処理した魚をさっと浸すだけでOK。青魚特有の生臭みやぬめりもサッパリと取ってくれます。
 
材 料 小あじ4尾、米2カップ、寿司酢(酢1/4カップ、砂糖大さじ2、塩小さじ11/2)、 煎茶または玉露大さじ11/2、白ごま大さじ3、薬味(生姜、青ねぎ、わさびなど)適量
作り方 (1)  いつもより5分ほど蒸らし時間を減らして御飯を炊く。寿司酢を合わせて混ぜる。
  (2)  煎茶に水1/3カップ(分量外)を加え、3〜4分つけて葉を柔らかくし、軽くしぼって細かく刻む。茶汁は魚洗い用にとっておく。寿司飯に茶葉と白ごまを混ぜる。
  (3)  あじは3枚におろし、薄く塩をした後に、茶汁洗いをして生臭みを除き、皮をはぐ。
  (4)  握り寿司の要領で茶寿司を軽く握り、あじをのせて形をととのえる。好みですりおろした生姜や青ねぎなどを添える。

お寿司屋さんに行くと、最後に出てくる「上がり」と呼ばれるお茶。たいていは大きな湯のみになみなみと注がれていますが、それにはちゃんと訳があるのです。
お寿司のネタはほとんどが生もの。特に夏場は食中毒が懸念されますが、腸炎ビブリオ菌やO-157といった食中毒菌は、実はお茶が大の苦手。お茶の成分・カテキンの持つ、細菌の増殖を防ぐ抗菌作用や、毒素の害を防ぐ抗毒作用で細菌がたちまち死滅してしまうのです。
さらにカテキンの消臭効果で生臭みもカット。"生ものを食べる時にはたっぷりのお茶を"。昔の人々はお茶が食中毒を防ぐということを生活の知恵として知っていたのですね。


揚げ物は長時間おいておくと、油の酸化が心配です。でもお茶の抗酸化作用をうまく利用すれば大丈夫。フライなら食べるお茶や粉茶をパン粉に混ぜて、かき揚げだと一煎出し茶葉を衣に混ぜて揚げると効果的です。干物など冷蔵庫にストックした時に気になる油やけには、焼く前にサッと茶洗いを。
材 料 一煎出し茶葉大さじ3、桜えび20g、ごぼう50g、衣(小麦粉50g、卵1/2個、冷水1/4カップ)、揚げ油適量、茶塩(焼き塩小さじ1、食用茶または抹茶小さじ1)、生葉適量
作り方 (1)  ごぼうは細く短いせん切りにして、酢水(分量外)に放ち、アクを抜いておく。
  (2)  天ぷら衣を作る。卵を割りほぐし、冷水を加えてよく混ぜ、小麦粉をふり入れて軽く混ぜ合せる。
  (3)  茶葉、桜えび、ごぼうをボールに入れ、(2)を少しずつ加えてまとめ、中温の油でカリッと揚げる。
  (4)  フライパンに紙を敷いて塩をサラサラになるまで炒り、食用茶または抹茶と合わせて茶塩として(3)に添える。

食品の油やけや酸化は、時間がたつと体に有害な過酸化脂質へと変化。体内に取り入れると、体の組織や臓器に障害を起こし、老化を早めたり、ガンなどの生活習慣病の原因になると言われています。
お茶には抗酸化物質である3つの栄養素"カロチン、ビタミンC・E"が豊富。またカテキンは、食品に含まれる脂肪の酸化を防ぐ"体に優しい天然の抗酸化剤"として期待をされています。カテキンの1種であるエピガロカテキンガレートの抗酸化力は天然のビタミンEのなんと20倍! 調理前に食品を茶汁で洗ったり、一煎出し茶葉や粉茶を材料に混ぜたり、料理に手軽に取り入れることで、体を害から守ってくれるのです。
もちろん、食事をしながらの一杯のお茶も忘れずに。


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