賞 |
内 容 |
受賞者 |
概 要 |
学術研究大賞 |
緑茶成分の脳神経機能に関する研究 |
横越英彦
(静岡県立大学食品栄養科学部教授) |
テアニンの脳神経作用に関する基礎研究を行い、多くの生理機能を明らかにした。テアニンは消化管から吸収、脳内に取り込まれるが、その際神経伝達物質の一つドーパミン放出の促進作用を見出した。また、脳波(α波)の放出頻度を促進すること、また各種記憶、学習行動解析で、テアニンには脳機能の改善効果があることを明らかにした。
さらに、カフェインとテアニンの相互作用、カテキンの脳内神経伝達物質への影響、γ−アミノ酸(GABA)などについても調べている。 |
| メチル化カテキンなど茶ポリフェノール類の機能性研究 |
佐野満昭
(名古屋女子大学家政学部長) |
緑茶成分、特にカテキン類などの茶ポリフェノールの化学的、生物学的研究を通じ、その成果を内外に数多く発表するなど茶の学術研究の発展に大きく貢献している。特にメチル化カテキン類の抗アレルギー作用をはじめとした機能性研究や分析手法の開発による、それらカテキン類の特性や分布等の研究は、その後のメチル化カテキンやその誘導体の関連研究をはじめ、それを含む茶の栽培や食品開発の発端となった先駆的研究といえる。 |
新技術・新商品開発大賞 |
手揉み実演対応型電熱ホイロの開発
愛称:お茶師君 |
長谷寿一
(浜松茶手揉保存会
会長) |
手揉み製茶法による実演は全国各地をはじめ、外国実演(文化交流)も行われるようになったが、炎のでるもの、電気コンロも規制されているという状況である。このホイロは助炭一面に熱伝導される用に改良したこと、また高温での熱伝導が行われることで、下揉工程(高温を要する)から操作が可能になったことなどが評価される。またエネルギーとしてもクリーンであり、現存のホイロに簡単に取り付けが可能という点も優れている。 |
文化・芸術
大賞 |
「杉山彦三郎記念茶畑」の保護育成及び静岡県立美術館と結びついた茶の普及活動 |
前田美佐枝
(草薙ツアーグループ
代表) |
地域ネットワーク(茶農家、組合、高校、地域住民、県立美術館など)を作りあげ、貴重な茶樹の維持、継承、拡張などの実現と、茶の歴史の掘り起こしを行った。また、茶摘会、記念茶畑産の茶葉を利用した美術館でのお茶会などを実施、地域文化・資産としての茶のPRに努めた。
現代における茶と文化、茶と芸術との新たな関わり方、楽しみ方を県立美術館の活動と関連付けながら提案し、お茶の普及と文化の継承に貢献している。 |
| O-CHA特別賞 |
韓国茶文化の研究と茶による日韓交流の促進 |
長田幸子 |
精力的に韓国の茶の歴史を研究し、成果は一般向け雑誌などに掲載される。
戦前韓国茶業に関係した鮎貝房之進の生家(気仙沼)を紹介し、また、現在の茶筅製作について、日本と韓国の関係を調査するなど、研究には、韓国の研究者に無い視点であり、今後の研究も期待される。
茶関連出版社に在籍。各メディアを通じて積極的に日本茶の紹介を行い韓国国内にしらしめた。日本茶産地訪問旅行コーディネータも務める。 |
賞 |
内 容 |
受賞者 |
概 要 |
学術研究
大賞 |
C型慢性肝炎治療における緑茶の有用性 |
鮫島庸一
(掛川市立総合病院副院長兼緑茶医療研究センター長) |
C型肝炎治療効果増強作用の検討を通じ、緑茶の有する抗酸化作用や代謝改善作用がメタボリックシンドロームの予防や治療に有用である可能性を見出した。 |
新技術・新商品開発
大賞 |
環境に優しい新しい交信攪乱フェロモン剤の開発 |
小川欽也
(ハマキコン−N実用化推進グループ代表) |
チャの重要害虫ハマキムシ類に対して、化学農薬に代わる環境に優しい生物的防除法を開発した。全国の茶園で導入が進み環境に優しい減農薬防除体系の基幹防除として活用されている。 |
| 緑茶カテキン飴 |
馬場昌子
(馬場製菓合名会社代表取締役) |
「緑茶カテキン」の効能が明らかにされた直後、いち早く自社で抽出したカテキンを使った「緑茶カテキン飴」を商品開発した。関連商品を数多く開発し、国内外のイベントに積極的に参加し、「カテキン」を一般消費者に知らしめた。 |
文化・芸術
大賞 |
茶の心を身近に、そして世界へ |
吉野白雲
(日本茶道塾代表) |
流派を超えて文化活動をする「日本茶道塾」を創立。地元寺院での、茶に関わる工芸作品や食文化、建築文化に触れる「普段着の茶会」の定期的な開催、「移動教室」での全国巡回など、身近な場で茶に触れられる機会を提供している。 |
| 緑茶を美味しく出せる水の探求と普及「静岡県お茶と水研究会」の設立・活動のエンジン役 |
曽布川尚民
(大学産業株式会社代表取締役) |
お茶の専門家、科学者、小売店主、茶農家などを全国から募集し、水専門家として会の運営、積極的な活動を行っている。科学的な水のデータと舌による官能検査結果を統計的に解析した。 |
賞 |
内 容 |
受賞者 |
概 要 |
O-CHA
大使特別賞 |
日本茶インストラクター制度の確立と日本茶の普及活動 |
NPO法人
日本茶インストラクター協会
理事長 原田昇左右 |
伝統的な茶文化への理解と新時代に適合した新しい喫茶文化を創造するため、日本茶インストラクター協会を設立し、全国の3000人以上もの会員が、日本茶のおいしい淹れ方講座などを実施し、日本茶への関心を高めた。 |
学術研究
大賞 |
生活習慣に関連したお茶の抗酸化機能研究 |
富田勲
(静岡産業大学国際情報学部) |
茶の抗がん作用に関する先駆的な研究をはじめ、動脈硬化抑制作用など、多数の成果をあげカテキン研究のパイオニア的役割を果たしてきた。また、茶学術研究会会長として茶効能研究の牽引的役割を担っている。 |
産業技術
大賞 |
近赤外分光分析による茶生葉成分測定法の確立及び生葉品質評価装置の開発とその実用化 |
近赤外茶生葉品質
評価研究会
(代表者
後藤正:
静岡県茶業試験場) |
機器を用いた茶の品質の客観的評価を可能とし、茶栽培及び加工技術向上に大きく貢献した。また、機器メーカー、試験研究機関、生産者の産官民共同により、現場活用を主眼とした技術開発の新たな方向性を示した。 |
創造的
新商品大賞 |
ヘルシア緑茶 |
花王株式会社
代表取締役社長執行役員
尾崎元規 |
健康という時代のニーズに合った商品開発を行い、お茶を利用した初めての特定保健用食品となった。また、高カテキン含有飲料のブームの先駆けとなり、茶の需要拡大に大いに貢献した。 |